第39回毎日新聞社旗争奪大会|一回戦|VS西宇部クラブ|原タイガース.net
前大会、大林スポーツ杯では接戦の末初戦敗退となりましたが、何となく光明も見えた気がした
試合内容。今大会は、大林スポーツ杯で見事準優勝を勝ち取り「マクドナルドカップ」の山口県
大会へ出場を決めた厚南4地区の仲間でもある西宇部クラブさんが対戦相手です。
しかも試合会場はuprスタジアム!天気は快晴♪最高の野球日和!
相手もグラウンドもとても良い条件。好ゲームで県大会への餞別としたいところですね♪
uprスタジアムでプレーする・・・子供達はもちろん、お父さんお母さん達にとっても大変テンション
が上がる環境です。前回の試合直後から「たぶん緊張して普段通りにはいかない」から心の準備を
しっかりしておくようにと伝えては来ましたが・・・
試合前の練習。
球場内にあるブルペンという狭いスペースでキャッチボールをします。
二組に分かれ、対面に並ぶコーチ二人を相手に代わる代わるキャッチボールをしていきますが、途中
追いかけることすら出来ないほどのボールを投げ込んできます(汗)
コーチ二人も隣の組の子供達が投げるボールも気にし、身の危険を感じながら対応しました。
キャッチボールはもちろん、ゴロ捕球の練習などもほとんど手に付かない子供もいます。
3m程度のフライもグローブにかする事なく後逸する始末・・・すっかりのまれてしまっています(笑)
しかし、ここは我慢です!・・・とにかく我慢。ひたすら我慢の子です。
内心、相当な不安を感じながらも原タイガースの先攻で試合開始となります。
初回、原タイガースの攻撃は三者凡退となり西宇部クラブの攻撃を迎えます。
先頭打者の打球はサードゴロ。しかし、送球が中途半端なバウンドとなりファーストが後逸。
更に、カバーが遅れたライトの選手がそのボールに追いつけずライト線を延々と転がっていって
しまいます・・・打者はそのままホームイン。サードゴロでホームまで帰られてしまいました。
前日の練習、そして試合前と監督をはじめコーチ陣からも何度も注意されていたカバーリング
ですが、いきなりその場面が来てしまいました。その後、後続をキッチリ三人で打ちとっている
だけになんとももったいない失点ですね。
2回のオモテ。
1アウトからりょうじ君が死球で出塁し、続くひょうご君はボテボテのショートゴロでしたが
1塁ランナーのひょうご君がスタートを切っていた為、がら空きの三遊間を抜けていくヒット
となります。これで1アウト1,2塁のチャンス到来♪
さぁ反撃です!
前回の試合、最終回にスクイズのサインを使えなかったことから、そのあとの練習で「バント
練習」の時間を増やして臨んだこの試合。
ここは一つアウトを与えてもサインは「バント」です。
結果は・・・三球とも失敗で打者アウト。ランナーを進めることは出来ませんでした。
ここでは、2ストライク後もバントのサインは変えなかったのですが、やはりこのチームが
得点を獲る為には「バント」は絶対に必要な戦略だと考えています。
確率はさておき、練習した成果を出す場面ですし、実戦の中で得点を奪いに行くプロセスを
選手たちに覚えて欲しい・・・だから監督も徹底したのだと思います。
僕自身は少年野球に限って言えば「バント」は「ヒット」と同等、もしくはそれ以上だと認識
しています。だから「バント」を決めた選手をヒーローのように讃えます。
少なくとも”リスク”を負ってランナーを進め、得点を奪いに行く。”奪いに行く”意思が必要です。
この回、残念ながら無得点に終わりました。しかし、ここまでの内容から大味な試合にはならない
と感じましたし、逆に相手を上回るチャンスもあるかな?と感じていました。
3回オモテには、まなと君が力強い当たりでセンターへヒットを放ちます。
これまで空振りを恐れてか、当てにいく様なスイングでしたがこの打席では意識して強いスイング
を心がけているように感じました。過去、一番の当たりだったでしょうね♪
しかし、またも無得点で終わったその裏、試合が動きます。
西宇部クラブは1番からの好打順。先頭打者がヒットで出塁し、次打者は初球をバント。
この時、1塁がセーフとなりノーアウトで1,3塁の大ピンチ。
チームの力量的には西宇部クラブさんの方が遥かに上ですが、再三チャンスを潰していたり
こちらがチャンスを作ったりもあって、もちろん県大会を見据えてもあるためキッチリとした
野球で攻めてこられます。こうなると守備面での応用が利かない原タイガースでは、すんなり
守りきれないところです。
ここで、3番4番を迎えますがエラー、パスボールで2点を失ってしまいます。
1点は致し方ないところでしたが、2点目が痛かった・・・これで0-3。
直後の4回には4番のさくや君のヒットから1点を奪い返しただけに尚更もったいない失点でした。
5回裏、更に追加点を奪われ1-4。3点差となり厳しい展開となりました。
しかし、6回1アウトから4番のさくや君が左中間への三塁打を放ち再度チャンスを作ります。
この場面、前の試合では何も出来ませんでしたが、今回はこの為に打順を変更して5番にりょうじ
君を置いていました!
当然スクイズを試したい場面です。
監督もタイミングをはかっている様子・・・いつやるの? いつやるの? いつやるの?
カウントはツーナッシング・・・今でしょ!!!
・・・・・外角低めに来たボールに反応はしましたが空振り!
三振ゲッツーとなってしまいました(泣) 万事休す
試合はこのまま1-4で敗戦となりました。
全体を通してみれば、前回よりもピンチもチャンスも数多くありました。
守備面ではスクイズをされた場面でもピッチャーのこうへい君は冷静に対応し、三塁ランナーを
アウトにしましたし、再三のピンチをよく4点でしのいだなという気もします。
チャンスの場面では、やはり得点を奪う為の最後の一押しが足りませんでした。
しかし、前回は何も策を講じられなかったところをスクイズやバントにトライ出来たことは、また
ひとつ経験になったのかなと思います。
少年野球では、特に春先に関して言えばピッチャーがある程度安定していれば試合にはなります。
しかし、夏場を過ぎると6年生は体格的にも成長し、試合慣れしてくることから”ある程度”では
抑えられなくなります。もちろん投手も成長し、球速は上がり制球も良くなります。
今この時期に、まずまず試合として成立している段階で”野球の試合”の中での様々な状況やプロセス
を経験、吸収し一試合ごとにレベルアップしなければなりません。
今は「もう少しなんとかすれば」という状況にあることを選手達も理解し、課題に取組んでほしいと
思います。
前半戦もあと3大会。
なんとかなりそうで、ものすごく遠い1勝・・・
やるべきことは山ほどありますが、まだまだ基本的なことを出来るまでに時間がかかる。
でも、なんとかこの重い扉をこじ開けて”試合に勝つ”経験をしてもらいたいと思っています。
また「みんなを驚かせられる」ように頑張って行きましょう!
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宇部市少年野球協議会所属
原タイガース オフィシャルブログ
URL:http://www.haratigers.net/blog/