宇部市少年野球 原タイガース.net

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点を取りにに行くゾ!

第38回宇部野球連盟旗争奪大会|一回戦|VS上宇部クラブ|原タイガース.net

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第38回宇部野球連盟旗争奪大会|一回戦|VS上宇部クラブ|原タイガース.net

この大会は春の県大会がかかる最後の大会。
まだ県大会への出場権を得られていないチームは、ラストチャンスである
この大会に様々な思いを込めて挑みます。

当初、大会初日の土曜日には天候が心配されましたが、なんとか雨も
上がりそうな雰囲気。

ほとばしる気合で仕事中にもかかわらずゾーンに入りつつあった
金曜日の夕方・・・

僕の携帯電話が鳴りました。

こうへい君のお母さんからです。

野球連盟旗スコア

野球連盟旗スコア

当然、不足の事態が頭をよぎります・・・が、時々天然ぶりを発揮されるこうへい君のお母さん。
「明日天気になるようにこうへいがてるてる坊主をつくってます」的なお茶目な連絡であること
を祈りつつ電話に出ます。

「そら君が嘔吐下痢症で明日の試合は出場できません」

・・・・・。

おぃ~~~!そらぁ~~~!なんでこんな日に限ってそうなるのよぉ~~~!(泣)
少しずつセンターの守備が板についてきていたそら君がまさかの離脱・・・
ほんと勘弁してくださいよぉ~~~~~~~~~~~~~~(泣)

しかし、段々上手になってきた自覚が本人にもあったでしょうし、その意味では
本人が一番悔しいだろうと思います。感染症ですから責める事も出来ません。

監督も自宅でさぞ唸っておられるだろうと想像しながら、「切り替えて」と思いつつ
眠れぬ夜を過ごします。

朝、グラウンドに集まった際に早速監督と守備位置や打順の確認を行います。
元々11人しかいないメンバーですから、簡単そうに思えますがこれがなかなか大変なんです。
一人動かせば、その他の配置やバランスに大きく影響が出ます。
どの構成が彼らにとってリスクが最小限となるか?をお互いに出し合います。

さて、選手達は会場に着き普段どおり?ゆったりした雰囲気で開会式を待ちます・・・・
いや一試合目ですけど?(笑)と促し、ようやくアップを始めます(泣)

まぁ県大会がかかった試合とは言え、6年生の二人を除いてはそれほど意識もなく緊張などないはず。
それはそれで、試合で力を発揮する上ではよい精神状態かもしれませんね・・・と願います。

開会式が終わり、試合前のアップとなりますがピッチャーのこうへい君は投球練習を見る限り
まずまず調子は良さそうに思えました。初登板のようなピッチングを期待したいですね♪

整列の準備をする原タイガースの選手達

整列の準備をする原タイガースの選手達

お待たせいたしました♪いよいよ原タイガースの後攻で試合開始です!

これまでの試合では、制球力と緩急で打者を打ち獲ってきたこうへい君。ストライクを取ることには
それほど苦労しないタイプです。

立ち上がり、先頭打者をサードゴロに打ち取りますが打球を弾いてしまい出塁を許してしまいます。
1アウトから三番打者にセンターへヒットを許し、あっさりと先制点を献上してしまいました。
前回の試合と同様、初回にエラーから先に点を与えてしまいましたが、この時点ではそれほど大きな
ダメージとは考えず、とにかくこの試合は「点を奪いに行く」ことを考えていました。

2回にも先頭打者への四球から1点を奪われてしまいます。これで0-2。

2回の原タイガースの攻撃では先頭の4番さくや君が出塁し、盗塁から最後は内野ゴロの間にホーム
を奪い、1-2とします。この両チームの守備力からすると、とにかく2塁、3塁にランナーを進めて
おけば大量点は望めなくても1点々積み重ねて行く事は可能である為、先頭打者をいかに切るかが
大切です。

3回のオモテ。そろそろ落ち着かせたいところですが、またもや先頭打者を四球で出塁させてしまい
1点を失います。これで3イニング連続で失点。なかなか苦しい展開が続きます。
少年野球では、よほどバッテリーが優秀でない限り2塁への盗塁は成功率が高い。つまり、先頭打者
が出塁すれば盗塁→バントで最低でも1アウト3塁という場面を作ることが出来ます。こうなると得
点、あるいは失点の確率が相当高くなります。少し打力があればとっくに大量失点の展開ですが、
なんとか1点ずつの失点でまだ完全には流れが定まっていないような状況です。

点を取りにに行くゾ!

点を取りにに行くゾ!

その裏の攻撃では、今シーズンようやく初ヒットで出塁したこうへい君を3番のりょうじ君の
タイムリーヒットでホームへ返し、何とか食らい付いていきます。これで2-3。

冒頭、ピッチャーのこうへい君は「制球に苦労するタイプではない」と書きましたが、この試合では
試合が経過して行ってもまったく修正が効かず、常にボール先攻の苦しい投球。イニング間でキャッ
チボールをしたり、修正のポイントを必死に探そうとしますがどれも上手く行きませんでした。
投球練習中の出来とは間逆の状態。こんな時に「真ん中へ入れろ!」と怒ったって入るものではあり
ません。出来たらやってるでしょう。投げ急ぎや、下半身への意識、リリースの修正などを助言しなが
ら待つしかありません。

4回、この回も先頭打者を四球で出塁させます。しかし、下位打線であったため後続を打ち取りこの
試合初めて無失点で抑えます。試合も中盤、このあたりで一度追いついておきたいとところです。

先頭の6番かずき君が四球で出塁。お互いに先頭がよく出塁します。すかさず2塁へ盗塁。
得点圏に進みますが、ここからは原タイガース恐怖の下位打線です(笑)

大きくリードを取り3塁を狙う

大きくリードを取り3塁を狙う

ここは勝負!

2塁ランナーのかずき君はこっちを見ています。おそらく走る気なのでしょう。僕自身は既に相手投手
のモーションは盗んでいます。足が上がるワンテンポ前のタイミングで「ゴー!」の声。
一瞬スタートが遅れましたが、それでも足が上がる瞬間にはスタートが切れました。100%セーフになる。
その確信で見ていたら、捕手からの送球が中途半端なバウンドとなり後逸。リスクを負って1点を奪
う事が出来ました。この試合では全打席で出塁したかずき君。その前の場面での3塁への盗塁では
緊張からか途中で足が止まっているように見えた危なっかしい走塁でしたが、よくスタートを切って
くれました。
この後、3者凡退であったことからも非常に価値のある走塁だったと思います。

5回、ツーアウトから3番打者に四球。4番打者に2塁打を打たれ2アウト2塁、3塁のピンチを迎えます
が最後は2年生のサードだいき君が見事にサードゴロを処理し、上位打線を迎えたこの回も無失点
で切り抜けます。

その裏、1アウトからこうへい君が2塁打で出塁します。このランナーは原タイガースでは最も動ける
ランナーですから当然、盗塁をしかけます。2番打者のまなと君へは”打て”の指示。自動的にラン
エンドヒットの形になりますが、ファール、ファールで2塁ランナーは何度もスタートを切り直します。
おそらく3球、4球は続いたでしょうか。本来であれば投手のこうへい君にはここまで走らせたくはな
いのですが、この後いつチャンスが来るかわからないチーム事情ですから、死ぬ気で走ってもらいま
す(笑)

ようやく打った打球は、ピッチャーゴロ。
しかし、相手投手が焦ったのか一塁へ悪送球となり2塁ランナーはホームへ!
遂に4-3と勝ち越します♪苦節5イニング・・・ようやく我慢が実りました(泣)

6回、先頭をエラーで出塁させますが、相手打者の反則打球や盗塁死などでここも無失点に抑え、
その裏の攻撃では四球やエラーの間に追加点を奪います。これで5-3!あとは最終回を抑えるのみ。

最終回の守り・・・

先頭を抑え、打順は1番に戻ります。ここで”勝ち”を意識し過ぎたのか、疲労からなのか・・・
1番、2番打者に連続四球を与えます。そして、3番打者はレフト前ヒット。これで1点差。

4番打者はなんとか抑え、2アウト2塁、3塁で5番打者を迎えます。
ここは非常に難しい場面です。通常なら、満塁にして6番打者と勝負で問題ないのですが、この日の
こうへい君は制球がまったく安定していません。しかもこの回既に2四球です。
指示は「ゾーンを大きく四球でも構わない」です。明らかな敬遠などしませんが、外に大きくゾーンを
とり「ボール球を打ってもらえれば打ち取れる」というスタイルです。結果的に四球でも構いません。

ピンチの場面・・・ここで踏ん張るゾ!

ピンチの場面・・・ここで踏ん張るゾ!

しかし・・・外を狙ったはずの投球は真ん中高めに入ってきました。ライトへの2点タイムリーで
一挙逆転。更に、ランナー3塁に置いて内野フライをお見合いしてしまい致命的な4点目を奪われ、
2点差となります。

7回の裏。最後まで諦めない気持ちは選手達も持っていましたが、ここまでなんとか1点ずつ積み
上げてきた原タイガースにとって2点差は厳しい状況。一人ランナーを出しますが、このまま
5-7で試合終了です。

このブログを書いている2日経った今でも悔いが残る敗戦です。

あの7回オモテ・・・もっと出来ることはなかったのか?指示があいまいではなかったか?
あの場面はベンチワークが必要な場面。10年もやってて何も出来ませんでした・・・

結局、勝つ喜びがわからないのに負ける悔しさなんて持てるはずもない。
苦しい展開でしたが、今のチームでの精一杯の力で5点を積み重ねて初勝利目前。
残念の一言では片付けられません。

6年生の二人も、低学年の頃から一緒にやってきてずっとA級の厳しい環境に置いてきました。
やっと彼らの時代になって、このまま終わらせたくない気持ちが強くあります。

試合後、子供達には厳しい言葉も投げかけましたがどこかで野球に対して”前のめり”になれる
ようになって欲しい。自分を向上させる為の精神的な強さを持ってほしいと思っています。

気持ちや努力の部分は、押し付けて出来るようなものじゃありません。
でも、それが出来た時には少しでも報われることを味わってほしいとも思います。

色々と考えさせられる試合ではありましたが、今シーズンが終わったときに良い意味でこの試合が
「ターニングポイント」になっていればいいなと思っています。

・・・なかなか「驚かせ」られませんね(苦笑)

試合後、原タイガースの選手達

試合後、原タイガースの選手達

前半戦は次の「セントラル硝子杯」で最後。少し間が空くのでしっかりとテーマを持って練習に取組ん
でまたトライしたいと思います。

応援宜しくお願いします!!


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宇部市少年野球協議会所属
原タイガース オフィシャルブログ
URL:http://www.haratigers.net/blog/

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